JavaScriptにおける変数と制御構造
変数の宣言と代入
JavaScriptでは、変数を宣言する際にvar
、let
、const
のいずれかのキーワードを使用します。var
は従来から使われているキーワードですが、ES6(ECMAScript 2015)からは、let
とconst
が導入され、より柔軟な変数宣言が可能になりました。let
は再代入可能な変数を宣言し、const
は再代入不可能な定数を宣言します。
データ型と型変換
JavaScriptには、主に以下のデータ型があります。
- Number(数値)
- String(文字列)
- Boolean(真偽値)
- Object(オブジェクト)
- Array(配列)
- Null
- Undefined
型変換は、あるデータ型から別のデータ型への変換を行います。明示的な型変換(キャスト)や暗黙的な型変換(型強制)があります。
条件分岐 (if, else, switch)
条件分岐にはif
文とswitch
文があります。
if
文は、指定された条件がtrue
の場合に実行されるコードブロックを持ちます。else
やelse if
を使って、複数の条件分岐を組み合わせることができます。
switch
文は、式の値に基づいて複数の条件分岐を判断するために使われます。
オブジェクトと配列
オブジェクトは、キーと値のペアを保持するコンテナです。オブジェクトは波括弧({})を使ってリテラルで記述できます。
配列は、複数の要素を順序付けて格納するデータ構造です。配列は角括弧([])を使ってリテラルで記述できます。
オブジェクトと配列は、JavaScriptのデータ構造の基本です。これらを用いて、データを効率的に管理し、複雑な処理やアルゴリズムを実装することができます。
オブジェクトと配列を組み合わせることで、より複雑なデータ構造を作成することができます。例えば、オブジェクトのプロパティに配列を格納することができます。
また、配列の要素としてオブジェクトを格納することもできます。
これらのデータ構造を活用することで、リストや辞書、階層構造など、さまざまなデータ構造を表現することができます。また、これらのデータ構造と制御構造を組み合わせることで、データの操作や検索、ソートなどの処理を実装することが可能になります。
JavaScriptにおける変数と制御構造、データ型、オブジェクト、配列は、プログラミングの基本的な構成要素です。これらを習得することで、ウェブアプリケーションの開発や、より高度なプログラミングに挑戦することができます。今後は、これらの基本要素を活用して、関数やクラス、イベント処理、非同期処理などのJavaScriptの機能を学んでいくことが重要です。
プロトタイプ構築からフロントエンド、バックエンド開発、スマホアプリ開発やります。夜は、非常勤講師で母校の専門学校で教えています。